Answer    Q5「老人病、ボケの防止に日本酒が効く」と
                               いうのは本当ですか?



松木康夫さん  
1933年、東京都出身
医学博士
新赤坂クリニック院長
 老いとは、末梢循環が悪くなることと定義されます。年とともに血管がだんだんと硬くなり、詰まりやすくなってくるわけですが、体内に日本酒が入ると、心臓の動きを活発にし、血液の循環が良くなります。さらには血液を固まりにくくする働きをもつウロキナーゼを増やし、逆に固まりやすくするトロポキサンチンA2を減らすという効果が認められています。

 また、血管にたまった悪玉コレステロールを除去してくれるHDLコレステロールを増やしてくれるなど、日本酒は血管の若さを保つためにとても有効です。

 結局、長寿の医学とは血管の医学で、血管をいつまでも若く保つようにすることなんです。また、人間の脳細胞は百三十億個ありますが、二十歳を過ぎるとどんどん減っていきます。ボケの防止には、脳細胞を少しでも減らさないようにすることが重要ですが、ここでも、日本酒は脳の血管の血のめぐりを良くすることで、プラスに働きます。また、ストレスを解消し、心の若さを保てるのも、お酒の大きな効用です。

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