おしゃれな欧風ワイン蔵 取材報告  (by えつこ)

新潟県巻町  カーブドッチ ワイナリ

第 1 話

 10月3日。木曜日。快晴。秋晴れの爽やかな今日。前々から見学のアポをとり、待ち望んでいたワイナリーの見学に行って来ました。場所は新潟県巻町のカーブドッチという比較的新しいワイナリーです。
新潟県の中央部の越後平野と日本海を区切る弥彦山。そのちょうど北側の山の端が終わって、海岸近くに特有の砂丘が続く場所。県外の人にはカニなどを売っている魚売場で有名な寺泊から海岸線をしばらく北に下った場所。その先は新潟市。そんな位置にそこはあります。
三条からは車で約50分。今日は木曜日。仕事の休日は日曜日ですが先方のお仕事の都合で平日ですが見学させてもらうことになったのです。
地図を片手に国道から段々細くなる道を、弥彦の山の連なりの北の端に向けて走ると、周辺は砂丘地帯に変わっていきます。
付近一帯は背の低い松林が広がり、畑のように切り開かれた場所は夏はスイカ、冬は大根が主な産物。
今は端境期なのでしょうか所々に野菜畑らしき場所が点在していますが、めぼしい作物もなく、砂地の土地柄か新潟らしい田んぼはありません。そんなうっかりすると忘れられそうな寂しい場所にワイナリーが造られたのです。
午前中に仕事の段取りをつけて、11時過ぎに出発、現地には12時に到着予定です。約束は午後1時から見学させてもらうことになっています。何故そんなに1時間も早く着くようにしたのかって?そこには私たちにとって大切な、お食事ができるレストランが併設されているからなのです。
たしかこのワイナリーができたのは約10年前。ちょうどその出来たての頃に1度来たことがあるのですが、その当時は本当に何もなく、小さな事務所兼工場に製造機械や樽が少し。本当に何もなかったのです。

所々に立つワイナリーへの看板だけが道を間違えていないということがわかるだけで全然それらしい気配すら感じません。道なりに進むと突然ワイナリー入口の看板。
そこは10年前と少しも変わらぬ砂利道のまま。本当に大丈夫かなと心配しながら進みました。あいかわらずの松林が続き、ようやく見通しがきくようになるとそこは葡萄畑。ちょうど主人の背の高さと同じくらいに垣根式の葡萄畑が続いています。
ちょっとカッコ良くその様子を絵にしてみました。
   
いかがですか?
実はこれはパンフレットに載っている絵で、この会社のお知り合いの方が書かれたそうですが、実は次の写真のこんな感じ。   
   
ちょっとよくわからないかも知れませんが遠くの方に小さな建物が見えるでしょうか?あれが目指すワイナリー「カーブドッチ」です。
葡萄畑の脇を進むと松林の中に駐車場があり、向かって左と正面、そして右手奥の方にいくつかの建物が点在しています。
どうも10年前の感じとは違っています。どこの建物が事務所なの?キョロキョロ。多分左の建物のようです。
   
     …第2話につづく…

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