酒屋の青年部の旅行に一緒についていきました。
珍道中シリーズ 第3弾 東京編
第1話
お待たせしました!珍道中シリーズ第3作目のスタートです。今回は、三酒会(三条市の酒屋の青年部)の研修旅行で、目的地は昨年に引き続き東京で1泊2日のスケジュールです。今年の参加者は6名+0.1名。題して「大江戸漫遊記」のはじまり、はじまり。 ここは上越新幹線の燕三条駅の待合室。 今日は11月16日。土曜日。みんな午前中に仕事を終わらせて午後1時過ぎの新幹線で出発です。 僕の姿が見えますか?僕専用の無公害手押しチェアに座っています。名前は「ケイタ」。今年の2月にママから独立してようやく9ヶ月。僕も忙しい身ですから、この旅行には参加できないと思っていたのですが、おばあちゃんの都合が合わなくて僕のお世話をしてくれる人がいません。僕は一人では何も出来ないので仕方なくパパを執事、ママを乳母、そして僕専用のチェアと一緒に連れて行くことにしました。 |
どこでも出かけていく「えつこママ」の血が騒ぐ僕。取材のお仕事ガンバリます。 写真の後ろに控えているのは、お供の・・・猿、キジ、犬・・・ではなくて執事パパの同業者。ということはつまり彼らも執事ということでしょうか? まぁ、細かいことは気にしない。僕はその辺のことまではわかりません。とにかく僕は執事パパと乳母ママの言うことを良く聞いて身を任せてみようと思います。 今回の旅行は半分は研修、残り半分は親睦が目的で、 昨年の日本酒飲み比べが好評だったということで、今年も夕食は全国の地酒の試飲会を兼ねてインターネットで検索した居酒屋さんでに行くそうです。また、翌日は研修のメインとして府中市のビール工場見学です。CMで登場する黄色いバスが走っている工場です。 ここの見学は好奇心旺盛な乳母ママが例の黄色いバスに乗れるということで非常に楽しみにしている様子です。たまには乳母ママも外へ連れて行ってやれば気分転換になるだろうと思っています。 それでは新幹線に乗りましょう。 |
新幹線に乗るとさっそく「プシュ」という音が。そうです。缶ビールを開ける音です。執事たちは一年に一度の旅行ということでリラックス気分です。彼らにとってこの旅行は研修と親睦のためかも知れませんが僕にとってはお酒が飲めるわけでもなく、また、おいしいお料理を食べられるわけでもありません。僕は乳母ママが用意してくれたものしか食べられませんのでその点では何の楽しみもありませんが、執事たちが楽しんでくれればいいなと大らかな気持ちでいます。あと20年経たったらお付き合いしてあげたいなと思っています。 さて、新幹線に乗ってしばらくすると、赤や黄色のじゅうたんを敷き詰めたような、見事な紅葉の山々が見えてきました。上越の山並みです。普段はこの時間はお昼寝タイムですがまわりがうるさくて眠れません。と、突然窓の外が真っ暗になりました。夜でしょうか?それでは少し眠ることにしましょう。 目が覚めるとまだ電車に乗っています。執事たちも宴会の真っ最中。何でもさっきの夜は清水トンネルという長いトンネルだったそうです。 |
それにしても電車の中は暑いなぁ。汗びっしょり。ようやく乳母ママがそれに気づいて1枚上着を脱がしてくれました。そして、執事パパがぬるいお茶を少しだけ飲ませてくれました。 ようやく東京が近づいて来ました。今日のお泊まりは池袋のホテルメトロポリタンです。そこで終点の東京駅まで行かず、上野駅で下車し山の手線で池袋へ。 今日の予定はまず近くのデパートの地下食品売場を視察。池袋の東武デパートに行くようです。ここは巨大デパートできっとフロアーの端から端が見えないほど大きなデパートです。 当然地下の食品売場も充実していて、一つのビルの1フロアーを抜けるとまた次のビルのフロアーがありそれらが全て東武デパートの売場です。その間にJRの通路があったり地下ショッピング街の通路があったりしてどこまで歩いていくのだろうと心配しながらマイチェアの上で大勢の人を眺めながら進んでいきました。すると僕の家にもある見慣れたものが目に入ってきました。そうです。それはお酒の瓶です。 …第2話へつづく… |