第10話
タクシーに乗って、「酉の市会場まで行ってください」ということで、近くまで行って降ろしてもらいました。さすがにすごい人混みで、道路の両側には食べ物やさんの露天が軒を連ねていました。ところが、どんどん進んで行ってもいっこうに酉の市らしい、「くまで」を売っているお店が無いのです。途中にお巡りさんが立っていたので、道を尋ねたのですが、全く予備知識のない私たちには、恐らく朝から同じように道ばかり聞かれてウンザリしているお巡りさんの不親切な説明ではさっぱりわかりません。そうこうしているうちに段々さびれた所に出てしまったり、同じ道を行ったり来たりしてみたり、でも人の流れを見ながら進んでいくと、やっとありました!![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() 雑踏を抜け、大江戸珍道中最後の行動予定に移ります。 |
![]() ![]() そんなわけで、夕食前に銀座の町をブラブラする事にしました。まずは、一昨年のオープン時話題になったエルメスの総ガラス張りビル。一応、話の種に中に入っては見るものの別段欲しい物があるわけでもなく、フ〜ンて感じ。そしてまたブラブラと3丁目方向へ進み、歩行者天国へ。後学のためにいろんなお店のウィンドウディスプレイなどを眺めながら進むものですから、すぐに友人夫婦とはぐれそうになってしまいます。いえいえ、それだけではありません。やっぱり都会慣れしていない私たちは、歩調がどうしてもゆっくりなのです。 |
![]() 歩行者天国を進んでいくと、人だかりができている場所がありました。 ![]() この後、4人で近況をおしゃべりしながらの夕食をとり、私たちは帰りの新幹線へと向かったのでした。 この通り、最後の最後まで、飲んだり食べたりばかりしていたように見えるかもしれませんが、(事実そうかもしれない…)この旅行は、あくまでも酒屋の青年部の視察旅行だったのです。お間違えのないように。 …第10話完結… |