吉乃川株式会社
新潟県長岡市摂田屋4-8-12
TEL 0258-35-3000   FAX 0258-36-1107










雪と水と米と越後杜氏
 吉乃川の酒蔵は、越後平野の扇の要に位置し、前方に母なる大河信濃川を望み、背後には奥深い丘陵地をひかえて、良質で豊潤な地下水と弾力性に富む新潟米に恵まれています。
 また、伝統的な越後杜氏の里として、経験豊かな多くの技術者にも恵まれているのです。

身上は淡麗辛口
 かつて昭和30年代酒は造れば売れた時代。吟醸酒が高品質で、市販するには経済的に成り立たなかった。経営陣は蔵人教育の一環として研究を止めなかった。

 吉乃川の身上は淡麗辛口。「辛口でまろやか」「サラリとしてくせがない」と愛飲家たちは讃える。
 酒米五百万石を精米歩合53%まで磨ききる。突きハゼタイプの麹を使う。低温発酵へ。香りを含んだくせのない吟醸酒。冷やがうまい。火にかけるならぬる燗がいい。値段はレギュラー酒より、やや高値程度。「大吟醸や純米酒はもともとお家芸。この極上吉乃川は多くの方から愛されるでしょう」と杜氏の鷲頭昇一さんは確信する。

歴史に育まれた技と味
 吉乃川が酒造りを始めたのは15世紀の半ば、天文1年(1548)と記録されている。15代目の川上榮太郎のときに母亨寿(よし)の功績をとどめたという。
 立地する長岡の摂田屋は、意表外に長岡藩下ではなく上野寛永寺の天領だったため税の取り立ても厳しくなかった。そのため造り酒屋の数も多かったという。

 冬季間には、深い雪に覆われる清らかで寒冷な空気の中で、研究スタッフの支援を得た越後杜氏たちは、近代技術との調和を追求しながら、自然の恵みを最大限に生かした酒造りに心血を注ぎます。

      吉乃川酒造のお酒