初めての「きき酒会」 取材報告  (by えつこ)

越乃白銀会主催 きき酒会

第 1 話

10月6日。日曜日。お天気は汗ばむくらいに暖かいお天気です。今日はお出かけ。以前に新潟市の高野酒造から、きき酒会の案内がありました。どこへでも行ってみたい私、何にでも首を突っ込みたい私。この業界に入ってまだ、いわゆるきき酒会なるものを体験したことがありません。蔵見学で味見をさせてもらったことは何度もありますが、最初の頃は「ああ、おいしい。」で終わり。ところがいつまでもそんなことは言っていられません。お客様にどんなお酒がどのようにおいしいか。どんな時にどんなお酒をお勧めしたらよいか。一応酒屋の女房としては、いくら新米でもキチンとお客様のご要望にお応えしなければなりません。ちょうど良い機会でしたので喜んで参加させてもらうことにしました。
嫁に来る前の一般人だった頃、まず、きき酒会なるものは縁がなく、この業界に入って初めての機会ですのでとても楽しみにして、さぁ出発。
会場は新潟市の東急インで行われます。お酒を飲みますので交通手段は高速バス。
電車もあるのですが、駅まで歩かなければならないとか乗り換えをしなければならないとか、面倒なので時間も大差ない高速バスにしたのでした。
新潟行きの高速バスですと近くの停留所で乗ると、後はそのまま終点が新潟駅。会場はすぐ駅前。
今回は友人もお誘いし、大勢で参加することになりました。高速バスの中では話に花が咲きます。でも私はちょっと真剣。これからの酒屋の女房としての試金石となるかも知れないこのきき酒会。ちょっと緊張しながらバスに揺られていました。三条からの料金は大人1名710円。
午前10時少し前のバスに乗り、11時少し前に新潟駅に降り立ちました。そして、会場の東急インへ。3階に上がると受付がありました。受付は11時からです。
    

きき酒はホテルの宴会場で行われるようです。
さて、このきき酒会ですがここで主催者について、ご説明しましょう。
主催は越乃白銀会といい、高野酒造という酒蔵と取り引きしている酒販店で構成している会です。この越乃白銀会に加盟している酒販店はまず、越乃白銀会というプライベート商品のお酒を企画し、商品化しています。現在のラインナップは大吟醸酒、特別本醸酒、レギュラー酒の3種類です。
大吟醸酒は毎年、関信越酒類鑑評会に出品し、そこで入賞したお酒を限定品として販売します。この会に所属していないと取扱は出来ません。また、この大吟醸は会員店限定とし、私たち酒販店も利益を圧縮し、当然、蔵元も利益を圧縮して、お客様のために最高品質のお酒を低価格で提供しようと、価格を設定してあります。ですから非常にコストパフォーマンスの高いお酒といって良いでしょう。
また、特別本醸造は実は大吟醸酒をブレンドした特別本醸造酒です。だけど価格はお安く。
そして、レギュラー酒はご家庭で晩酌でお飲みいただける価格の吟醸酒として非常にお客様に喜ばれています。この価格でこれだけのスペックは他には無いと思います。そんなとてもお得な商品としてお客様に喜んでいただいております。また、その他にも私たちは年会費を出し合い、毎年販促のための企画や広告に費用を分担したりしています。
この越乃白銀会という会が本日の企画の主催者ということになるわけです。
今回のきき酒会は今年で2回目。昨年から始めたきき酒会ですが残念ながら、ちょうど三条の酒屋の青年部の旅行のため参加できませんでした。
当店のHPでご紹介しました「大江戸珍道中」。あの旅行が去年のきき酒会と日程がバッティングしたために参加することが出来なかったのです。
ようやく今年は参加することが出来ました。
このきき酒会に参加するには越乃白銀会に加盟している酒販店に申し込んで参加することになります。ただし、1名3,000円です。
    …第2話につづく…

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