初めての「きき酒会」 取材報告  (by えつこ)

越乃白銀会主催 きき酒会

第 2 話

今回のきき酒会は団体戦で、チームは一般のお客様4名に酒販店が同行して5名構成となります。ただし、お客様が3名の場合は酒販店が1名一般として登録し、とにかく、きき酒に参加するには4名の参加者を集めて登録して、初めて参加することが出来る団体競技の形を取っています。
通常は酒販店としては1名しか同行できません。私たちは特別に主人と私と友人2名の合計4名で参加させてもらうことにしました。だって私はほとんど素人。一般人と大して変わりません。まして、きき酒など初めて参加します。こんな理由で今日、私は一般人として登録です。
    「おとなしくしてよーっと。」
さて、受付までまだ少し時間があったので誰かがコーヒーを飲もうかと言い出しました。そこへ主人が「コーヒーだけは飲んじゃダメ。これからきき酒をするのだから味覚が変わるので直前にコーヒーを飲むことは御法度」ということで、「じゃぁ、こういう場合、何を飲んでもいいの?」と聞くと、「水かせめて薄いお茶くらいだな」ということです。フーン。そうなの。
しかし、そんなことを言っていると会場の準備が出来たらしく、ロビーで待っていた人達が会場に入り始めました。私たちも入ってみましょう。
入口を入るとすぐガラス製の日本酒グラスがあり、一人1ケずつ渡されます。このグラスできき酒をしなさい。ということなのですね。そして何か書いてある紙と鉛筆を渡されました。小さな紙切れの左側に1から8までお酒の造りから区別した種類が書いてあります。そして、その右側に符号と番号の空欄があります。
 番号  種 類   符号 番号
  1  大吟醸酒   A   _
  2  純米酒     B   _
  3  本醸造酒   C   _
  4  原酒      D   _
  5  普通酒     E   _
  6  パック酒    F   _
  7  生酒      E   _
となっています。
つまりお酒の種類の番号を、目隠しされた符号のお酒と同じお酒の番号を空欄に書きなさい。という事のようです。
会場に入ります。

入ってすぐ壁際の黒板に同じようなことが書いてあります。
    
さて、会場内の様子ですが長いテーブルが左右に2つあります。中央の通路にきき酒の時に口に含んだお酒を飲まずに吐き出すための「吐き出し」が置いてあります。
両方のテーブルの上には全て同じビンに入ったお酒が数本ずつ置いてあります。
     
この写真は右のテーブルです。そこには、手前から1.大吟醸酒と書かれたお酒。次に2.純米酒と書かれたお酒。と順に並んでいて、最後は7.生酒というお酒です。
このように右のテーブルには数字と名前が書かれたお酒が順番に並んでいます。
一方、反対側の左のテーブルに置かれているお酒には、AからGまでの符号だけが書かれています。
つまり、まず、右のテーブルの7つのお酒を味見し、それぞれのお酒の香りや味を記憶するのです。次に反対側のテーブルに置かれている7つのお酒が1〜7のどれと同じなのかを自分の紙に番号を書き入れます。
必ずそのうちのどれかが対応することになっているわけです。
いよいよ、きき酒の開始です。まずは1.大吟醸酒からいきましょうか。大吟醸酒といえばお酒の中で最も贅沢でおいしいお酒ですね。それでは・・・
あれ?主人はつかつかと奥に歩いて行きます。とりあえず何もわからない私。ついて行きますどこまでも。主人は6.普通酒から始めるようです。順番はどこから初めても良いようですね。それでは酒屋の女房の初めてのきき酒。やってみましょう。

    …第3話につづく…

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