おいしいしょうゆ蔵取材報告 (by えつこ)

長岡市   株式会社 越のむらさき

第 1 話

取材は6月6日に蔵元へお伺いしまして社長さん以下
皆さんから親切丁寧にご案内していただきました。
関係者の皆様には多大なるご協力に感謝するとともに
USJの記事が連載中でしたので掲載が遅くなりましたことを
ここにお詫びいたします。

月6日。午後1時30分。
JR信越線長岡駅の南。宮内駅の近く。長岡市摂田屋という場所。
 ここにお地蔵様があります。毎年、8月のお祭りには、お年寄りや子供達が大勢集まり、ローソクや花が絶えることはないということ。台石には「右は江戸 左は山道」と彫られていて、かつて三国街道の道しるべ地蔵様であったことが偲ばれます。いつも柔和な微笑みを浮かべ今も道行く人々を見守っているようにも伺えます。
 ここは「越のむらさき」の会社の前。
この蔵の歴史は古く創業は江戸時代天保2年で、昨今米百俵で一躍有名になった越後長岡藩の領地にありました。現在でもこの一帯は田んぼに囲まれ、古くからの集落が続いている土地です。
会社の入り口のすぐ左側。ここにさっきのお地蔵様が祀られています。
千羽鶴、頭巾、そしてまえかけも集落の人の手造りで、季節ごとに替えてもらい、いまだに集落の人たちの信仰を集めているのだそうです。
昔からの習慣を今に受け継ぎこのお地蔵様をお守りし、お祭りのお世話をしている「越のむらさき」。この会社は実は人気のおしょうゆ。「越のむらさき」を醸造している蔵元です。なんかややこしいでしょ?先年セッタヤという会社名から、その代表商品の名前に会社名を変更したのです。
蔵元直接取引の特約販売店となっている当店でも一番人気はやっぱり「越のむらさき」です。
上にいきなり登場したお地蔵さんマークはこの会社のトレードマーク。かわいいでしょ?
今日は仕込があるということで、またまたおじゃまして取材させてもらうことにしました。

   
しろこの業界に入って1年数ヶ月。
冬には酒造りを勉強して、今度はおしょうゆ造りのお勉強。何にもわからない私にまず社長さんがこの会社についていろいろ説明してくださいました。
   
まず床の間に飾ってある賞状。これは農林水産大臣賞の表彰状で、たいへん権威のあるありがたい賞状なのだそうです。
ふーんと感心して隣を見ると芸能人の写真。以前にTV番組の取材でこられたそうで、何でその時に私を呼んでくれなかったの〜と思いましたが数年前の話で、私は違う世界の人の頃だったそうです。
    
見学の前に素人の私に技術的なことを教えてくださったのが製造部の広井さん。とっても明るくてチャーミングな人で親切に教えてくださいました。
まず、原料は小麦と大豆と塩。おしょうゆやおみそは大豆から造られるのは皆さんよくご存じたと思いますが小麦が使われているのは知っていましたか?とっても大切な働きをするんですって。その大切な小麦からお話ししましょう。
    …第2話に続く…

    第2話にすすむ