こだわりの酒蔵見学 取材報告 第5話 【by Etuko】
弥彦村 弥彦酒造株式会社
ここでは藪田式圧搾機を使ってもろみを搾るそうです。白い部分が搾り袋になっています。 |
搾ったお酒はこの甕(カメ)にたまります。私が覗いているのが、甕口です。宇宙船みたいでしょ。 |
まさに“隠れた銘酒” 泉流 越乃白雪 流千光輝 水輝 (本醸造本生酒) 流千光輝 麗輝 (純米吟醸本生酒) |
これが弥彦酒造の主な商品です。ここまでで、おわかりいただけたと思いますが、とことんこだわったお酒造り。 雑味のない、どこまでも透き通った湧き水のような越乃白雪の味の秘密をちょっとだけ聞いてきました。 まず第1は、お米を磨きに磨くこと。普通酒であっても他の蔵でいう吟醸酒なみの精米歩合だと言うこと。 第2は、発酵のさせ方。普通の蔵ではデーター重視で、決まった数値になると発酵を途中でも切り上げてしまうところが多い中、こちらの蔵では大変低い温度で、じっくりと日数をかけます。完全に発酵が終わるまで我慢して待ち、タンク1本1本を生き物として、きちんと発酵が終わるのを見届けるのだそうです。 そして第3は、昔からの伝統を守りながらも、日本で唯一の自家製調湿機を導入するなど、新しいことも取り入れる常に前進しようとする姿勢。これらが、あくまでおいしいお酒を造る為の秘密の一部分です。 雪のように純粋で軽やかなこの味を、お客様にきちんと理解していただけるのか一抹の不安はあるものの、料理の鉄人で有名な道場六三郎のお店で取り扱われているということと、京都のような薄味の料理に合うとの評判などをお聞きして、どんどんこのお酒に興味がわいてきました。 料理の味の邪魔をしないサラリとした味わい。食事をしながらゆっくり楽しむお酒。日本酒が比較的苦手な女性でもおいしい言われるお酒。一杯目ではわかりにくいけれど二杯三杯と飲んでいくと、だんだんおいしくなっていくお酒。越乃白雪。少しずつでも仕入れてみようかな?そんな気持ちになってきました。 それで、選りすぐりのお酒としてご紹介します。今後もこだわりのお酒の数々を載せていきますので、その時はお楽しみにね。 …第五話 完結… |