日本のワインのルーツをたずねて 取材報告
(by えつこ)

山梨県勝沼町  メルシャン勝沼ワイナリー
        マンズ勝沼ワイナリー

第 1 話

 10月25日(木)晴れ。ここは山梨県大月市。私たちは「日本のワインのルーツを訊ねる旅」と称して一泊二日の日程で山梨県に来ています。
   
 もとを正せば岩の原葡萄園でワイン造りを勉強させていただき、そこで日本のワイン造りは山梨県で始まったと聞き、はるばるここまで来てしまったのです。新潟から長野回りで約320km。日帰りでは無理なので昨日は途中で山梨県白州町のサントリー白州工場を見学して大月市真木温泉に一泊。ようやく今日、勝沼市の「ワイナリー」を訊ねます。「ワイナリー」とはワインをつくっているところのことです。
 “いいワインは、いいぶどうから”といわれるように、ワインにとってぶどうの善し悪しが大切であり、栽培に適したぶどう畑で収穫したぶどうをすぐ仕込めるように、ぶどう畑の近くにワイナリーはあります。
そして、ワインづくりに重要な工程である貯蔵・熟成のための施設も必要です。こうしたワインをつくるための全てを備えたところがワイナリーなのです。
 さて、今日の予定の最初は本命の日本のワインのルーツであるメルシャン勝沼ワイナリーを見学し、対抗でマンズ勝沼ワイナリーを見学し、穴ねらい?違った。昼食は悲願のバーベキューを食べる予定です。なぜ悲願かというと、これも以前に岩の原葡萄園へ行ったときにさかのぼりますが、そこのバーベキューガーデンが混んでいて食べることが出来なかったことが今回までずっと引きずっていたのです。
 でもまあそれはさておいて。せっかく山梨まで来たのですからワイナリーでのお勉強がメインとなりますが、時間がある限り観光もしたいと思います。
それでは出発です。お忘れ物はございませんか?出発しま〜す。
 さて、私たちの車は大月市から甲州街道(国道20号線)を東京方面に走っています。目的の勝沼町とは逆の方向です。いきなりの寄り道ですが昨晩、旅館の仲居さんに近辺の観光名所を訪ねたら「猿橋」が名所と言うことでまずそこに寄ってみます。

 ここ「猿橋」は新緑や紅葉の眺めが美しいことで有名だそうで、断崖絶壁に架けられた橋脚のない木橋です。
    
この地は古くから交通の要衝で戦略上の要地でもあり合戦の記録が残されているそうです。江戸時代に入り、五街道制度が確立されても甲州街道の要衝だったそうです。昭和7年、付近の大断崖と植生を含めて国の名勝指定を受け、昭和59年に嘉永4年(1851年)の架橋当初の姿に復元されたのだそうです。
 この橋の構造は断崖の両側からちょうど腕を伸ばすように段々に框(かまち:梁のようなもの)を4段に重ねて延ばしていって一番上に橋を乗せているような造りになっています。
 これはその昔、たくさんの猿がツタなどを使いながら手をつないで谷を渡る姿をヒントに奈良時代に設計されたと伝わっているそうです。   
その框一つ一つにも屋根が付いていて左の写真のように見えるのです。
 山口県の錦帯橋、四国祖谷渓のかずら橋とともに日本三奇橋の一つだそうです。
    
 橋の長さ30.9m、幅3.3m、そして橋から下の川まで約30mもあるそうです。橋の上から下をのぞくと岩の間を白波を立てて桂川が流れていて本当に両岸が絶壁。そして岩肌から松やモミジが腕を伸ばすように生えていてようやく少し紅葉が始まりかけたところでしたが、11月上旬からが紅葉の見頃だそうです。
   
    …第2話につづく…

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