日本のワインのルーツを訊ねて 取材報告  (by えつこ)

山梨県勝沼町  メルシャン勝沼ワイナリー
        マンズ勝沼ワイナリー

第 3 話

 続いて瓶詰め工場です。
   
 この機械は1分間に80本の瓶詰めが出来るそうです。
   
 その後、コルクの栓をし、その上にシールで封をされます。次にワインの中にコルクのかけらやビンにひびが入っていないかを確認するのですがこういう検査は今でも人間の目が最も大切な働きをしています。赤ワインは赤い光を、そして白ワインやロゼワインは白い光をビンの後ろから当てて異常がないか目で検査します。そして、ビンにラベルを貼る工程まで一連の流れ作業で全てオートメーション化されています。
1日の生産能力は3万本だそうです。そして、造られたワインは地下の貯蔵庫に運ばれます。
 地下貯蔵庫は温度が比較的安定していて平均温度は16℃なのだそうです。そこでワインは1年から数年間、横になって寝ています。なぜ横になっているかというとワインとコルク栓が触れていることによりコルクが乾かずビンとの間に隙間が空かないようにするためです。万一隙間が空いて空気に触れるとワインは酸化して品質が劣化するのです。このように熟成させることにより特有の味と香りが生まれてくるのです。
 ここには最も古いもので1945年(昭和20年)からのワインが保存されているそうで、今後その最も古いワインは永久に保存していくそうです。
 この地下貯蔵庫は日本最大の300万本の収容能力があるそうです。
 貯蔵庫はいくつかの小部屋に分かれていてそれぞれにワインが貯蔵されています。見学用の通路とはガラスで仕切られていて空調には気を使っている様子がうかがえます。また、照明は見学通路にはありますが貯蔵庫は真っ暗です。ですので写真も撮れません。

 地下貯蔵庫の見学が終わって階段を上ってくると最初に受付をしたホールに出てきました。そこで今回案内をしていただいたお嬢さんとツーショット。  
 本当は主人が写りたかったようですが主役は私。まるで叶姉妹か?隣で主人が「叶姉妹じゃなくて叶おしまいだ」と叫んでいます。失礼しちゃうわ。
 何はともあれ、これで工場見学はおしまい。後はホールで試飲です。
   
真ん中から左側がメルシャンが輸入しているフランスワイン。また、右側がここで造られている国産ワインです。
一般に市販されていないメルシャン勝沼ワイナリーでしか販売していないワインもあり、手頃な値段で売っていました。一緒に回った他の見学者の方はこれが楽しみといわんばかりに次から次へと色々なワインを試飲しています。
   
 そして、このホールにはワインの他にぶどうに関係したおみやげからワイン関連グッズに至るまで色々なものを販売しています。とりあえず試飲カウンターの上には10種類くらいのワインが並んでいますがその後ろに冷蔵庫がありその中にも試飲用のワインがあり、リクエストすれば冷蔵庫から出して呑ませてくれます。でも一般の方はそこまで要求せずに飲めればいいと言う感じでおいしそうに試飲していました。私たちは次の予定の葡萄酒資料館に急ぎたいので試飲はそこそこに急いで工場を後にしました。
    …第4話につづく…

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