日本のワインのルーツを訊ねて 取材報告  (by えつこ)

山梨県勝沼町  メルシャン勝沼ワイナリー
        マンズ勝沼ワイナリー

第 17 話

 いて白ワインの説明です。
甲州
 日本原産の欧州系東洋変種で、10月収穫の県産白ワイン用の代表品種。果粒は中粒、淡紫赤色。完熟香はソフトで、繊細な高級ワインになる。
セミヨン
 フランスのボルドー地方の主要な白ワイン用品種として世界的に著名。果粒は中粒、黄緑色で特有なホーズキ香があり甘美で、なめらかな高級ワインになる。
シャルドネ
 ブルゴーニュやシャンパーニュの高級白ワイン用品種。果粒は小粒、黄色で、軽くて繊細なワインになる。有名なシャブリワインやシャンパンはこの品種から生まれる。
リースリング
 世界的なドイツのラインやモーゼルワイン用品種。果粒は小粒、黄色で酸味のある爽やかで甘美な風味に富む優良ワインとなる。
デラウエア
 日本で最も大衆化された米国渡来の代表的品種。樹勢は旺盛、果粒は小粒、鮮紅色で主に地酒や原料酒(甘味果実酒、ブランデー)として使用される。
 以上がこのぶどうの丘の地下にあるワインセラーに書かれていたぶどうの品種についての説明でしたが、皆さんにはもっと見やすいように今まで立ち寄ったワイナリーのパンフレットから写真を添えておきましたが、色は説明文とは若干異なる場合がありますのでご了解下さい。
 川上善兵衛さんが生涯をかけて造り出したマスカットベリーAなどのオリジナル品種がここでも息づいているのを知って安心しました。善兵衛さんもきっと喜んでいると思います。
 アレ?そういえば以前に岩の原葡萄園に研修に訪れたときに果たせなかったマスカットベリーAの試食をしていません。このぶどうは生食とワイン醸造兼用ぶどうでした。岩の原を訪れたときはあと半月で収穫というタイミングでしたのでその時はぶどうとして食べてみることが出来なかったのです。何としてもここでその宿題を果たさなければなりません。

 ぶどうの丘を車で降り、最初のT字路の右角で車は止まりました。勝沼はどこでもぶどう園がありますが以前に、酒屋の青年部の旅行で来たときもぶどうの丘を見学した後でここヤマサ農園という果物即売所に寄り、おみやげ用にぶどうを買ったのだそうです。
 代表的なぶどうの収穫時期はデラウエアが7月下旬〜9月中旬、巨峰は8月中旬〜9月下旬、甲斐路は9月上旬〜10月中旬、甲州とベリーAは9月中旬〜11月上旬です。
 私たちは念願のマスカットベリーAを試食しました。う〜ん。この味は昔食べたことがあるキャンベルというぶどうの味にそっくりです。ただしこんなに甘くはなかったですが・・・。
   
 今回の旅行のきっかけとなった岩の原葡萄園の創始者・川上善兵衛とその生涯をかけて造り出したマスカットベリーAなどの改良ぶどう。
 そして、日本のワインのルーツについて、これからも後生に伝えられていくことを願って。・・・・・・・・・・

 夢たどれば
 日本のワインは明治10年(1788年)7月、政府の打ち出した殖産興業政策を受け、ときの山梨県令がぶどうの栽培とワインの醸造を奨励。県下選りすぐりの豪農達を発起人に、当時の祝村(今の勝沼町下岩崎)にわが国初のワイン醸造会社「大日本葡萄酒会社」を設立したことに始まる。同社はワイン醸造の技術習得のため、同年の10月、勝沼の2人の青年、高野正誠(25才)と土屋龍憲(19才)をフランスに伝習生として派遣。
 明治12年、醸造のノウハウを身につけて帰国した2人は、山梨に1200年以上前から自生するぶどう・甲州種を使って約30石の葡萄酒を醸造した。これが国産本格ワインの幕開けとなった。


    …第17話 完結…

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