ユニバーサル・スタジオ・ジャパン珍道中
文  えつこ

【 第 18 話 】
おいしいものあるところにえつこあり

ここは南京町。おいしいものがた〜くさん。それでは皆さんをご案内しましょう。
ここは横浜に次ぐ中華街で、本格中華のお店がたくさんあります。まず、道を歩いていくと両側に蒸したての肉まん(関西では豚まん)やいろいろな中華風の食べ物がすぐ食べられるように店先で売られています。私たちはついついそういうところに引っかかりそうになりながら、お目当ての行列のできるケーキ屋さんに直行しました。
   
名前はエスト・ローヤル。ここは毎日行列ができるお店として有名で、名物はシュー・ア・ラ・クレームですが、裏の自慢メニューがフレーズ。
私たちはこのフレーズとその隣に並べてあったマロニエがこのお店の力を入れているケーキだということをショーケースの中の置き方から直感的に判断し、するどい眼力に思わず自分をほめながら両方を1つずつ買いました。
    
食べ物に対する眼力と直感は十分経験を積んできている私たち。人目をかまわず路上で箱を開け、食べ比べをしました。シュー生地とパイ生地でできた表面のカリカリ具合と、クリーミーなカスタードと生クリーム。フレーズはイチゴ、マロニエは中にマロンとマロンクリーム。どちらも大きい割には、あっという間にペロリと食べてしまいました。おいしかった。
次は豚まんで行列のできるお店をご紹介しましょう。今のケーキ屋さんからもう少し先に南京町広場があり、そこにもすでに列が延びています。

    
名前は老祥記。名物の豚まんは一口サイズの食べやすい大きさ。1ケ80円。具は豚バラミンチと青ネギを醤油で味付けしたもの。皮は麹で発酵させた独特の香りがあり、もちっとした食感が他とは違います。店内はテーブルが4つと大変狭く、ほとんどの人がおみやげとして大量に買っていきます。私たちはちゃんと店内で出来たてをいただき、そのおいしさを確認してからおみやげとして買って来ました。その後、焼きそばまんを試食。そして南京町をあとにして、シティ・ループ・バスに乗りメリケンパークでパチリ。
    
また、バスで中突堤(ポートタワー前)へ移動。ここには神戸港湾内クルーズの遊覧船の乗り場があります。
   
私たちは夕食の時間までの間湾内クルーズ船に乗ることにしました。
    
約50分ほどの短いクルーズで、空には今にも雨が降りそうな厚い雲がかかり、夕焼けとはいきませんでしたが、海のある観光地の楽しみ方ができて良かったです。さて、いよいよ最後のお楽しみが近づいて来ました。夕食です。私が昔女子大生だった頃。友人と旅行に来て唯一贅沢をして最高の神戸牛を食べたレストランにご案内します。

そこの名前は大井肉店。1階がお肉やさん、2階以上が直営レストランになっています。
    
ここは日本で初めて牛肉を販売したお店なのだそうです。その歴史と伝統で常に最高の神戸牛しか出さないというポリシーで営業されているそうです。ステーキのお肉はサーロインとテンダーロインだけ。それを目の前の鉄板でコックさんが手際よく焼いてくれます。
    
サーロインは口の中に入れると、とろけるような柔らかさで、咬むと肉汁と霜降りの油がコクのある味わいを引き出します。また、テンダーロインはこちらもとろけるような柔らかさで、脂肪分が控えめでさっぱりと食べられます。
う〜ん。この口があの時の感動を思い起こします。あの頃は若かったなぁ?
えつこ感激。感激。大感激。今これを書きながら思い出してもつばが出てきそうです。贅沢をさせてもらった今回の旅行。また、次の楽しみを想像しながら毎日のお仕事がんばろうと思います。皆さん、最後までお付き合いしてくださいましてありがとうございました。そして、旅行中にお世話になったひょうたん島のご主人と奥様をはじめ、いろいろな方にお世話になりました。こんな形で失礼とは思いますが感謝しております。この奮闘記を読んでくれた方、感想でもお聞かせ願えると今後の励みになります。なんなりとお聞かせ願います。
それでは皆さんありがとうございました。     …第18話 完結…

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