初めての「きき酒会」 取材報告  (by えつこ)

越乃白銀会主催 きき酒会

第 4 話

実は私たちは全部で8人で2チームに分かれて参加したのです。この辺にたむろしているのが一緒に行った人達です。
    
一番はじめの方にきき酒を始めた私たちは他の人達が終わるまでダラダラとしながら待っています。
    
でも赤ちゃんにとって、ちょうど良いお食事タイム。ここで満腹になってくれていると、この後の私たちの懇親会の時におとなしくしていてくれるでしょう。
アレ?主人は?いつの間にかきき酒も終わって手持ちぶさたのようにうろうろしています。会場はセットチェンジをしていて、お楽しみの懇親会は同じ会場ということになりそうです。
主人が懇親会場に入っていきました。まだ、準備は出来ていないはず。きっとお腹が空いた主人はどんなお料理かを見に行ったのではないでしょうか。もー、困った人ですね。しばらくすると何故かにこにこしながら部屋から出てきました。
  「チェックしてきた。」
          ・・・やっぱり。
主人曰く、会場に人が入ると写真が撮りづらくなるので写真だけ撮ってきたとのこと。本当かなぁ。
でもそう言うのですから信じましょう。
まず会場は真ん中にお料理のテーブルがあり。立食形式だそうです。そのまわりに丸テーブルが8ケ。それぞれに高野酒造のお酒が乗っていてお飲物はお酒だそうです。
そうです。こういう酒蔵の宴会では飲み物はお酒がメイン。まして、きき酒などの後に行われる懇親会などで準備してある飲み物は、お酒だけということもめずらしくないそうです。お酒は全部で6種類、各テーブルの上に乗っていたそうです。今回のきき酒会の案内をいただいた時に聞いていたのですが、この懇親会では非常に貴重なお酒が出されると聞いています。

今回の目玉として、昨年の暮れに限定販売された平成4年産の大吟醸酒の十年秘蔵酒があったそうです。
    
一番右がその十年秘蔵酒「幻夢」。このお酒は高野酒造の大吟醸が平成4年度、新潟県主席第一位。全国新酒鑑評会で金賞を受賞したときのその受賞酒を「大吟醸越路吹雪 幻夢 十年秘蔵酒」として販売したのですが、4合ビンで1万円のお酒です。「どうせ出品用の大吟醸は量がないのだから低温でじっくり寝かせてみようじゃないか。21世紀になったらどんな味になっているか楽しみ。」とマイナス2度の低温冷蔵庫にて10年間じっくり熟成させました。その華やかなる香りは10年経っても枯れることもなく、それ以上に完成されたまろやかな味わいはまさしく幻夢・・・。まるで口の中で玉がころがるようなまろやかな味わい。
お酒に色がつかず極力製造当時のままを再現させる瓶詰状態での10年貯蔵したお酒なのです。これだけでも価値があるのに、その他のお酒もしぼりたて越路吹雪・吟醸やこの会のお酒の越乃白銀会・特別本醸造。
    
そして、また、右から越路吹雪・吟醸、しぼりたて越路吹雪・純米吟醸、越路吹雪・大吟醸など、とてもすばらしいお酒ばかりです。
この越路吹雪・大吟醸も品評会出品規格の大吟醸酒に3年熟成させた大吟醸をブレンド。香りは果物のようにフルーティーでさわやかなタイプでありながらまろやかな味わいを両立させたとてもすばらしい大吟醸酒なのです。
あー、お腹が空いてきた。早く懇親会が始まらないかな。私は先ほどのきき酒でちょっといい気分。
      …第5話につづく…

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